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あなたのこと、どうしたら好きになれますか。国語編

うちの子、全然手をあげんわ

今週、参観日がありました。正式には学校公開日ということで、どの授業をどれだけ見てもオーケーなフリースタイルな参観日です。

前回の参観日は、気合い入れて4教科を観に行きました。そしたら国語の先生が教育実習生で。本来の先生がどんな授業をするのか分からないままだったので、今回は国語のみと決めていざ出陣。

そこで冒頭に戻ります。

先生が手作りのワークプリントの空欄を、生徒に答えさせながら埋めていくのですが、

「分かる人ー?」

の問いかけに、一度もわが子は微動だにしませんでした。おいおい、君は石像か?

お察しの通り、わが子は国語が好きではありません。別記事にも書いていますが、本を読まないし、活字も嫌いなようです。自分から国語と距離を置いちゃってるわけです。

だから授業中も石像化、下手するとマジ空気。

気になったのは消極的な態度だったことだけではありませんでした。

各自が与えられた時間内にワークの空欄を埋めている最中、先生が生徒の間を見回るのですが、ひいき目に見てもわが子の机を先生がほとんどのぞいていかない。華麗にスルーしていくんです。まるでそこ見えない壁でもあるかのように。そんでもってですよ。他にも数名忘れ去られた子がいたようです。ちゃんと見ていく子と見てもらえない子にどんな違いがあるのか考えてみました。

挙手してイイ線をいく解答が出せる子はしっかり見ていました。それで次の空欄の答え方をどう誘導しようか思案している感じかな。同じく挙手する子で微妙な解答の子も見てる。次はどうかな?ちゃんと答えが見つけられるかな?という感じで。挙手しないけど、落ち着きのない子・先生が来るとニコニコする子のところも通って声掛けしながら見ていく。

そして、可もなく不可もなく、挙手もなく、積極的でもなく、先生が近づいても微動だにせず、な子のそばはそのまま通り抜けていく。

先生も人間ですから、消極的な態度の生徒にはそこまで熱心に向き合えないのは理解できます。きっと私も同じ態度になっちゃうと思う。

でもずっとこんなんじゃあ、内申点あがらんなあ。

さてどうするか?

結論を言ってしまえば、国語を好きになるしかないんですよ。でも、それが出来ないからみな苦労しているわけで。

好きになるためには下準備が必要です。まずは、国語って分からない・難しいを減らすために、ハードルを下げてみる。手っ取り早いのは、授業で先生が何言っているか分からない状態・無関心状態を改善すること。

教科書中の掲載作品の解説が主な授業内容だとすれば、乱暴な話、その作品を前以て読み込んで内容が理解できていればいいわけですよね。

あーこの話ね、知ってる。ちょっと変わった話だよね。あれって主人公が〇〇なんだけどさ。でも実はそこに仕掛けがあって、云々…。なんてさらさらと口から出るようならバッチリ。原文がさらっと言えたりなんかしたら完成度はかなり高い。

この状態で授業に臨めば、既に復習段階であり自分なりの解釈の答え合わせにもなる。内容がもう分っているから挙手もできるし、授業態度も良くなる。先生からの扱いも(多分)良くなるはず。

授業が分かればテスト対策もかなり楽になるし、テストの点が上がればそれはもう得意教科ってことになる。

その頃には、もう密かに好きになっちゃってるんじゃないかな。国語のこと。

好きなると良いことがもう少しだけあってですね。暗唱テストが楽になります。特に古文のやつ。なんなら果敢に色々暗記暗唱してみちゃったり。そうすると古文まで好きになっちゃう。好きになれば勉強はなんとかなる。

まずは教科書の中の作品を読み込むこと。イメージしながら、自分なりに解釈しながら読んでいく。どこの表現に心が揺さぶられたのか。何が刺さったか。逆に何も感じなかったのはなぜか?共感できなかった理由を探してみる。全ての作品を好きになる必要はないです。でもその作品がどういう内容で、自分がそれに対してどんな感想を持っているかが大事ってことです。

教科書を読むって基本中の基本なんだなあと、改めて実感させられた参観日でした。

参観後は仕事に戻り、すっかり辺りも暗くなってから帰宅した時のわが子の第一声。

「なんで社会、観に来なかったの!?」

ええー、前回社会観たし、キミ社会好きだし得意じゃん。だから見なくても大丈夫かな?と言ったら、

「せっかく挙手しまくって、ワークもびっちり書いて、無双しまくったのに!」

と。その情熱の一部でいいから国語に回してやっておくれ。

【追記】

じゃあ、教科書いつ読むん?という疑問が出てきますよね。書き終わって何度か読み返しているうちに、書いた私も疑問に思いました。

教科書を読むこと自体が既に予習という勉強になっているから、自学ノートを使った自宅学習の時でいいと思います。国語のワーク等を取り組む前に行う感じで。

じっくり読んだら、自学ノートにあらすじをまとめて、その作品のテーマとおぼしきことを書き出してみる。もしくは、作者が言いたいことはなんであるかを箇条書きで書く。それに対して、自分はどう感じたのか・連想して思い出しこと等を書く。気になった表現・シーンを書き出してその理由を書くのも良し。

手が止まっちゃうタイプのこの場合は、最初は大人が「こんな風にまとめるといいかもよ?」ってお手本を作るのもいいと思います。

全国の国語苦手民さんに幸あれ!

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